サブブログとハサミは使いよう

2019年を少しだけ振り返る。

今日は2019年12月23日。

メインブログは2017年の元旦に解説したので、もうすぐ3周年を迎える。

PV激減

ブログ記事をたくさん書けばPV(閲覧数)も上昇すると信じて書いてみたものの、2019年は逆に減ってしまった。調子のいいときに比べて2~4割おちた。

その一番大きな原因は外部要因だ。googleの検索方法が変更された。詳細はわからないが、専門性の高いブログが優先して検索の上位になるように変更されて、素人のブログは下位に押し下げられるようだ。

検索のユーザーとしては歓迎すべき変更だが、ブロガーとしては甚大な大打撃だ。将来は小遣い稼ぎができるようになりたいと夢見ていたが打ち砕かれた。ただまだあきらめてはいない。

オリラジの中田敦彦さんのyoutubeについて

じつはこのyoutube見たことがないのだが、Twitterでちょっとした騒動になっているらしい。

素人の発言にここまで言わなくても、と個人的には思うが、有名人が「中田敦彦YouTube大学」と名乗ってやっていて、この動画を真に受けている視聴者がいるとなると、批判を覚悟しなければならないようだ。

中田さんの人気は羨ましくてしかたない。

来年からもやることは変わらない

4年目となる2020年も書くことは変わらない。世界史通史を基本に、世界史を深く理解するための知識を備忘録として書いていく。

諸子百家シリーズが終わったら、春秋戦国時代の末期から秦帝国~楚漢戦争に行く。前漢は書いたので、これが終わったら、古代オリエントに移る。古代ギリシア哲学で また苦しむ日々が続くことが目に浮かぶ(思想・哲学は苦手)。

リライトも考えなければならない。リライトはあまりやる気が起こらないのでどうしようか考えてるのだが、やっぱり面倒くさい。

前回からの続き

前回の記事で田中秀臣氏のツイートを載せた。

そんなわけで、内橋克人宇沢弘文『始まっている未来 新しい経済学は可能か』の当該箇所を読んでみた。

当該箇所とは、ヨハネ・パウロ2世 (ローマ教皇)についてのことだった。

今回、ローマ教皇の来日は38年ぶり2回目だそうだが、初めて来日したのがヨハネ・パウロ2世 だった。この教皇広島市長崎市を訪れているので、今回の教皇ヨハネ・パウロ2世真似をした前例を踏襲したのだろう。

さて、当該箇所の中身は《二つの『レールム・ノヴァルム』》という見出しの宇沢氏が語っている部分だ(p91-94)。

この部分を簡潔に書かれているものがネット上にあったのでこれを引用しよう。

最初の「レールム・ノヴァルム」は、1891年5月15日に「レールム・ノヴァルム 資本主義の弊害と社会主義の幻想」(Rerum Novarum - Abuses of Capitalism and Illusions of Socialism)という題でローマ法王レオ十三世が出した回勅で、行き過ぎた資本主義によって労働者や一般庶民は無神論唯物史観社会主義共産主義)への移行を望んでいるが、それは幻想に過ぎないとした。これは、カトリック教会が社会問題について取り組むべきことを指示した初の回勅であった。

これに対して、宇沢先生の進言を受けて1991年5月1日にローマ法王ヨハネ・パウロ二世が出した回勅は、「新しいレールム・ノヴァルム 社会主義の弊害と資本主義の幻想」(New Rerum Novarum - Abuses of Socialism and Illusions of Capitalism)というもので、共産主義の弊害が明らかになった冷戦末期において、行き過ぎた資本主義の幻想に対して警告を発したものであり、社会主義と資本主義の二つの経済体制の枠組みを超えて、新しい世紀への展望を開こうというものである。

出典:宇沢経済学の根底にある「人間尊重」とは何か | 今週のHONZ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

宇沢氏はヨハネ・パウロ2世との回想を好意的に語っている。

これに対して田中秀臣氏は《「世田谷自然左翼」の最終的形態というか、そのご本尊のひとつがローマ教皇。》だと言っている。田中氏と宇沢氏の経済学上の考えが違うようなのだが、私にはどう違うのか説明できない。

田中氏がローマ教皇に対して批判しているのは、ローマ教皇が「宗教はアヘンだ」などと言っている共産主義を批難する一方で行き過ぎた資本主義も批判しているところだと思う。

「なにか社会に貢献したいという思いは空回りし、その一方で既得権益は絶対に離さない」というのは間違っているだろうか?

【備忘録】ローマ教皇、反原爆・反原発を語る──日本の事情を知らないんじゃないの?

先日、ローマ教皇が来日して、わざわざ広島・長崎に赴いて反原爆のスピーチをした。

さらに東京からローマに戻る特別機の中で「原発はやめるべき」と主張したことで注目を集めている。

原発発言について田中秀臣氏が連投ツイートをしている。

ああ、すごいことを言い切ってるな。

そういうわけで『始まっている未来』を読もうと思う。

始まっている未来 新しい経済学は可能か

始まっている未来 新しい経済学は可能か

おまけ

この件について思い出したことがある。

マザー・テレサがインドの路上で不可触民を指して「なぜこの方々に手を差し伸べないのですか」と言った、という話がある。マザー・テレサもインドの事情をよく知らなかったという話だ。

マザー・テレサはインドではよく思われていないようだ。

素人のFirefoxのアドオン(2019年9月版)

ブログを書く以外に特に特殊なことをするわけでもなく、普通にウェブを見るだけの人(=私)のためのアドオン一覧。備忘録。

ウェブ閲覧用

Nano Adoblocker

定番の広告ブロッカーはadblock plusだがyoutube視聴時に止まることが多くなったため除外。

代わりにこちらを採用。軽いと評判らしい。youtubeの止まる回数は上よりは減っている(無くなりはしなかった)。

weAutoPagerize

webページを自動読込してくれる。(読み込まないサイトも有る)

AutoPagerizeを使っていたが誤作動(?)が頻発したため変更。

gesturefy

マウスジェスチャー。必須。

restart browser

アドレスバーに作成されたボタンをワンクリックで再起動をしてくれる。

firefox本体に無いのがおかしい)

zoom page WE

ウエブページの拡大縮小率を変えるアドオン。

firefox本体で拡大縮小率を変えること自体はできるが、デフォルト(初めて開くページ)の拡大率の設定ができないのでこのようなアドオンを使わなければならない。改善求む。

isear

google検索をした時、検索ワードをハイライトしてくれる。

  • 重いアドオンなので必要ない時はoffにしておく。

simple drag & drop search

ウェブ記事のテキストを選択してドラッグアンドドロップで簡単にウエブ検索できる。私の場合はfavicon設定をして、検索サイトの小さなファビコン一覧をポップアップ表示させて選べるようにしている。こちらのほうが楽。

コピーやテキスト保存もできる。翻訳サイトを登録しておくとテキスト翻訳ができる。

  • テキスト編集エリアで使えないのが難点。
  • firefoxcookieを削除すると設定が全て消えるので注意。

日本語用コンテキスト検索

テキスト編集エリアで上のようなウェブ検索をコンテキストメニューから選べる。上より少し手間がかかる。

テキストリンク

テキストで書かれたURLをダブルクリックするとURLのページが開く。

Tile Tabs WE

複数のタブ(ページ)を同時に表示できるアドオン。

テキストコピーできないテキストを写す時などに使っている。

  • メモリを食うので注意。

mouse dictionary

待望のマウスオーバー英和辞書。

以前はfirepopを使っていたが、英辞郎というソフトを立ち上げておかなければならないのと、ALTキーを押しながら右クリックしなければならなかったので、使いづらかった。

※検索結果欄が必要以上に大きいのはどうにかならないのか。あまりいじっていないので分からない。

英辞郎などの手持ちの辞書を搭載することもできるようだが、最近は英字記事を読んでないので搭載することは考えていない。付属の辞書はそれなりに使えると思う。

ブログ編集関連

ブログ作成まわりに必要なアドオン。上記で書いたものは重複しない。

format link

ウエブページのタイトルとURLを取得してテキストととしてコピーしてくれる。

google analytics オプトアウト アドオン

google analyticsで自分のブログを閲覧した時に自分の閲覧をカウントしないようにする。

削除したアドオン

firepop

より便利な辞書アドオンが現れたので。→mouse dictionary

Focus On Left Tab After Closing

タブを閉じたときに新たに表示されるタブを直ぐ左に設定するアドオンだったが、上述のgesturefyのオプションの設定で出来たので削除。

やり方は「Firefox Quantum タブのフォーカスの設定|すー|note」というサイトに載っている。

無効化しているアドオン

ほとんど使わないので無効化。

tab session manager

一定の時間でタブを保存してくれる。ブラウザの作動が異常になった時に復旧できる。

search engines helper

使いたいサーチエンジンを検索窓に追加するためのアドオンだが、頻度は極めて少ない。やり方を忘れている。

アドオンに関する注意点

他のブラウザと同様、firefoxは頻繁にバージョンアップする。この時に一部のアドオンが使えなくなる(一時的 OR 永久に)ことがママある。この煩わしさを極力なくすためにはアドオンを必要以上に入れないことだ。

おまけ

ブックマークを新規タブ(新しいタブ)で開く設定は個人的に必須の設定だが、これはアドオンではなく「about:config」で設定できる。ここでは書かない。

「あいちトリエンナーレ」(の一部?)は国家への攻撃

「あいちトリエンナーレ」には基本的に興味がないので、一部の騒動になっている部分だけを取り上げて話を進める。

事実確認

騒動になっている部分とは、少女像と昭和天皇の写真を焼く動画だ。

少女像が「強制されて慰安婦になった少女」の象徴であることは周知の事実だ。

少女像

日本国は女性に慰安婦になることを強要した事実を否定している *1 のだが、今回のあいちトリエンナーレには愛知県と国政がおカネを出したそうだ(国政は助成金の支払いを取り消したかもしれない)。

天皇の写真を燃やす動画

天皇の写真を燃やす動画に関して、下の記事の一部を引用。

>河村市長は、少女像が設置されることを7月31日の夜に初めて知ったという。2日正午に同展を視察。その後囲み取材に応じ、「どう考えても日本人の、国民の心を踏みにじるもの。いかんと思う」と話し、作品の展示を即刻中止するよう愛知県知事に求めると発表した。

>出典:「平和の少女像」展示中止を要請へ。あいちトリエンナーレを河村たかし・名古屋市長が視察 | ハフポスト

私が見た動画では、市長のこの発言の後に記者の一人が「国民すべてがそのように思っているわけではないのでは?」という趣旨の意見を市長にぶつけていた。その返答は「全てではないかもしれないが、多くの国民がそう思っている」。(この発言を含む動画は削除されてしまったようで、見つからなかった。)

津田大介氏の目論見

もう一つの事実確認。

あいちトリエンナーレの芸術監督を務める津田大介は開催前に以下のような発言をしている。

つまり「確信犯」でやったことだ。

津田氏の目論見通りに事が運んだのだろうか?現在の状況を私自身がわかっていないので何とも言えない。

「あいちトリエンナーレ」(の一部?)は国家への攻撃

上記の「あいちトリエンナーレ」の一部の展示物は国家への攻撃だ。

日本国は「戦時中の日本国民(朝鮮人を含む)に慰安婦になるように強要したことはない *2

にもかかわらず、愛知県はこの催しにカネを出し、国政もカネを出そうとした(撤回したそうだ)。

また、名古屋市長が「国民の心を踏みにじるもの」と言ったが、私としては、ぶら下がりの記者が言ったように、すべての国民がそんなふうに思っているわけではないし、ぶちゃけていえば、無関心の人が圧倒的に多いだろう、と思っているがどうでしょうか。

国家への攻撃に対する危機感の希薄さ

自戒を込めて言う。

少女像は韓国がいわゆる性奴隷を事実化するための道具である。これを放置することは、韓国からの攻撃に無防備で居続けるということになる。マスコミでこれを報道するのはサンケイグループくらいだ(フジテレビは違うらしい)。

天皇の写真を燃やす動画について。

天皇は日本国家・国民の象徴である。よって天皇の写真を燃やす行為は日本国家・国民に対する攻撃になる。

これに対して多くの右派言論人は怒りを示しているが、けしからんと言って終わりにしてはならない。彼らもそう思っているとは思うが。

こんな記事がある。

外国の国旗は燃やしてはダメ。では日本の国旗は? | 法律事務所・弁護士への相談ならLegalus legalus.jp

外国の国旗は燃やすと罪に問われるが、日本の国旗を燃やしても罪に問われない。おかしい。

まずは、天皇の肖像と国旗の破壊行為を禁ずる法律(刑罰)をつくる。

もうひとつ、これがこの記事で一番言いたいことだが、国民が国益の棄損に対して敏感になる必要がある。

日本の国益は日本国民の利益であることをちゃんと義務教育で教えなければならない。これを妨害する左翼教師がいるのであれば、即刻パージすべきだ。

*1:少なくとも公文書からそれが事実だという証拠は発見されていない

*2:少なくとも当時の公文書にそのような事実を見出すことはできない

【感想】 中村 太地 (監修) 『どんどん強くなる こども詰め将棋5手詰め』

(レビュアーの棋力は初心者レベルであることを予めご了承ください)

3手詰から5手詰に移行しようとして定番の『5手詰ハンドブック』に手を出したのですが、全く歯が立たない状況でした。

3手詰をやり直して今度は簡単な5手詰の本をやろうと思い、手にしたのが今回紹介するこの本です。 中村 太地 (監修) 『どんどん強くなる こども詰め将棋5手詰め』(以下『こども詰め将棋』)。

前回は「3手詰の入門書」と言うべき本を紹介しましたが、今回は「5手詰の入門書」と言うべき本です。この手の5手詰の本はこの本『こども詰め将棋』以外に無いと思います(ちなみに、前回の本の1手詰バージョンはあるのですが、5手詰バージョンはありません)。

まずは感想の結論から

デメリット面

結論としては「微妙」です。星3つ~3.5といったところです。

まずこの本をやる目的は5手詰の基本パターンを知るということでした。しかし、この本で紹介されている基本パターンは3手詰と同じでした。「5手詰のパターンは3手詰のパターンの応用だ」ということは『5手詰ハンドブック』の冒頭でも書いてあるので、当たり前といえば当たり前なのですが、、、。

もうひとつ、上で『5手詰ハンドブック』に挫折してということを書きましたが、もう一つの定番『5手詰将棋』(将棋パワーアップシリーズ)の方は比較的簡単なので、3手詰をやりこんだ人は『5手詰将棋』→『5手詰ハンドブック』というようにやれば、スムーズにレベルアップできそうです(私はまだやっていないのですが)。

なので、『こども詰め将棋』をやる効果は、3手詰の「入門書」と比べるとやや薄れるというわけです。

メリット面

さて、冒頭からデメリット面を話してしまいましたが、これからメリット面の話をします。

まずメリットの1つ目は「5手詰のパターンは3手詰のパターンの応用だ」の確認です。「応用」と言われても実際に見てみないとその意味が理解できません。「応用」のパターンを紹介している本なのでひと目でも見る価値はある、というものです。

2つ目は『5手詰将棋』よりも簡単だということです。3手詰から5手詰の移行がよりスムーズに行われることが期待できます。つまり『こども詰め将棋』→『5手詰将棋』→『5手詰ハンドブック』という順にやれば躓くリスクが減ると思われます。

価格は900円+税

問題数でコストパフォーマンスを測る人にはおすすめできませんが、3手詰から5手詰の移行をよりスムーズにしたいと考える人は一考に値します。

書店にあれば少し立ち読みしてから購入するか否かを決めれば良いし、図書館にあればその場でじっくり読むか借りて読めば良いと思います。

※誤植
p195の第18問をp205の正解の手順で解くと歩が駒余りになります。 しかし、p205の詰め上がり図(下図)では駒余りになってません。



【感想】『藤井聡太推薦! 将棋が強くなる基本3手詰』

(レビュアーの棋力は初心者レベルであることを予めご了承ください)

藤井聡太推薦!  将棋が強くなる基本3手詰

藤井聡太推薦! 将棋が強くなる基本3手詰

まずは感想の結論から

詰将棋の定番といえば浦野真彦 先生の『ハンドブック』シリーズ。3手詰では2冊あります*1

私は『ハンドブック』の2冊と高橋道雄先生の『パワーアップシリーズ』一冊を何度も解いてから『藤井聡太推薦! 将棋が強くなる基本3手詰』(以下『基本3手詰』)を手にしました。

上の3冊をやった後にこれをやると簡単すぎてあまり棋力向上には結びつかないと思いました。

しかし「『ハンドブック』をやる前にこの本をやっておけばよかった」と思っています。

これから棋力向上のために3手詰を始める人には、定番の『ハンドブック』『パワーアップシリーズ』をやる前に『基本3手詰』をやっておくことをオススメします。

(『ハンドブック』『パワーアップシリーズ』を解くことは棋力向上の必須条件のようです)

内容

『ハンドブック』『パワーアップシリーズ』は問題集に特化していて、3手詰の解き方・テクニックは問題を解いていく中で教えるスタイルを取っています。実戦主義ですね。

これに対して、『基本3手詰』は前半で解き方・テクニックを丁寧に書いて基本を教えてから問題を溶かせるスタイルです。

目次は以下のようになっています。

第1章 3手詰へのステップアップ
第2章 詰将棋を解くコツ
第3章 基本例題3手詰 詰手筋のパターン別50題
第4章 基本3手詰140題
第5章 卒業問題10題

2章と3章で3手詰の基本的パターンと手筋が紹介され、例題が載せられています。これらの例題を何度も解いて解き方・テクニックを覚えることにより、多くの3手詰問題は数秒で正解にたどり着けるようになるでしょう。

そして解き方・テクニックの一部を忘れてもこの本の2章と3章を読み返せば見つかります。5手詰以上の詰将棋も3手詰の手筋の組み合わせが基本なのだそうですので、3手詰の基本的パターンと手筋を体得することが極めて重要なことは理解すべき点です。そしてそれは詰将棋に限らず棋力の土台となるでしょう。

これに対して『ハンドブック』『パワーアップシリーズ』は目当ての解き方・テクニックがどこにあるのか分かりません。『基本3手詰』の解き方・テクニックは『ハンドブック』にも載っているのですが、問題の解答欄にあるため見つけるのに苦労します。

個人的には やはり解き方・テクニックは ひとまとまりになっていたほうが、復習しやすいし忘れた時の辞書代わりにもなるので、良いと思います。

この本は買いか否か

上に書いたように、これから棋力向上のために3手詰を始める人には、定番の『ハンドブック』『パワーアップシリーズ』をやる前に『基本3手詰』をやっておくことをオススメします。

4章がメインの3手詰問題140題ですが、これをやる前に2章と3章を覚えるまで繰り返し例題を解くことをオススメします。その後に4章の問題を覚えれしまうくらい繰り返し解く。これが終わったら『ハンドブック』『パワーアップシリーズ』に移り、これらも問題を覚えれしまうくらい繰り返し解く。

『基本3手詰』をやらずに『ハンドブック』『パワーアップシリーズ』だけ解いても棋力は向上すると思いますが(実際それで強くなった人も多くいるようです)、始めのうちは難しさに面を食らうと思います。

やはり基本を覚えてから実戦に移ったほうがスムーズに上達できると思います。

一方、『ハンドブック』『パワーアップシリーズ』を何度も解いた人がこの本を買う必要はあまりないと思います。メインの4章の問題140題は簡単すぎると感じるでしょう。

ただし、解き方・テクニックが例題付きでひとまとまりになっているので、これを目当てに買うのはアリだと思います。

他の方のレビュー

私が『基本3手詰』を手にしようとしたきっかけは以下のレビューを読んだからです。

gerren.hatenablog.com

『基本3手詰』を読了して、このレビューの通りだと感じました。私の感想とこのレビューがほとんど同じなのはそのためです。

余談

この本のタイトルは『藤井聡太推薦! 将棋が強くなる基本3手詰』ですが、藤井聡太さんがこの本に関与している箇所は表紙に書いてある「手筋を身につけ棋力をUP!コツをつかんで楽しく解こう」だけです!

ご丁寧に最終ページに「推薦者プロフィール」が書いてありますが、関与はこれだけです。これでいいのでしょうか倫理道徳的に(笑)

個人的には表紙の文も藤井さん自身が考えた文ではないんじゃないかと思ってます。藤井さんに名義貸しを拒否する権利があったかどうかは謎です。

ただ、中身は全日本詰将棋連盟会長、詰将棋解答選手権実行委員長が書いていて、ただの名前だけの本では無いです。



*1:新版と旧版があり、合わせると4冊

【備忘録】手筋・格言・将棋用語の一覧が見れるサイト発見

最近、将棋を趣味にしようと努力している。定跡などある程度理解して指せるようになりたい。

手筋・格言・将棋用語

手筋、格言の類は記憶必須のようなので、いちおうネット検索してみたらいいものがあったので、備忘のためここに書き残しておこう。

将棋用語というのもあったのでこれもリンクを貼っておこう。

将棋の手筋一覧|将棋講座ドットコム

将棋の格言一覧|将棋講座ドットコム

あ行から始まる将棋用語一覧|将棋講座ドットコム

このような知識を覚えれば、手の選択肢が増えるが、今の問題は攻守の方針を立てて流れの中で微調整する方法が全くわからないことだ。序盤の駒組みを覚えてもこれが分からなければ意味がない。

先が遠いようなのでゆっくりと上達することを考えようと思う。

詰将棋次の一手はやり続けようと思う。

おまけ:おすすめ動画:将棋ウォーズ実況

元奨励会員アユムの将棋実況 - YouTube

ネットで対戦できる将棋ウォーズで指しながら自ら実況解説するというyoutuberが何人かいるのだが、私はアユムさんの動画以外はあまり見ない。個人的に波長が合ってるみたい。

素人にはこのような実況のほうがプロの将棋の解説よりも役に立ちそうな気がする。相手の指し損じにどのように動くのか勉強になりそうだ。ただし私は現段階ではそれを理解できてない。

動画の実況解説を理解できるようになるためにも勉強が必要だ。

素人向けfirefoxのアドオン(2019年/2月版)

素人向けfirefoxのアドオン(2018年/8月版) - サブブログとハサミは使いよう」の更新。備忘録。

ウェブ閲覧用

adblock plus

定番の広告ブロッカー。広告ブロック禁止のサイト用の設定以外ほとんど設定していない。

AutoPagerize

webページを自動読込してくれる。(読み込まないサイトも有る)

gesturefy

マウスジェスチャー。必須。

restart browser

アドレスバーに作成されたボタンをワンクリックで再起動をしてくれる。

firefox本体に無いのがおかしい)

zoom page WE

ウエブページの拡大縮小率を変えるアドオン。

firefox本体で拡大縮小率を変えること自体はできるが、デフォルト(初めて開くページ)の拡大率の設定ができないのでこのようなアドオンを使わなければならない。改善求む。

isear

google検索をした時、検索ワードをハイライトしてくれる。

重いアドオンなので必要ない時はoffにしておく。

simple drag & drop search

ウェブ記事のテキストを選択してドラッグアンドドロップで簡単にウエブ検索できる。私の場合はfavicon設定をして、検索サイトをポップアップ表示させて選べるようにしている。こちらのほうが楽。

コピーやテキスト保存もできる。翻訳サイトを登録しておくとテキスト翻訳ができる。

テキスト編集エリアで使えないのが難点。

日本語用コンテキスト検索

テキスト編集エリアで上のようなウェブ検索をコンテキストメニューから選べる。上より少し手間がかかる。

  • 上記2つのことはSwift Selection Searchというアドオン1つでできるが、面倒いので変更はしていない。あと、ポップアップ表示がsimple drag & drop searchのほうが好み(慣れの問題だとは思うが)。

テキストリンク

テキストで書かれたURLをダブルクリックするとURLのページが開く。

mouse dictionary

待望のマウスオーバー英和辞書。

以前はfirepopを使っていたが、英辞郎というソフトを立ち上げておかなければならないのと、ALTキーを押しながら右クリックしなければならなかったので、使いづらかった。

英辞郎などの手持ちの辞書を搭載することもできるようだが、最近は英字記事を読んでないので搭載することは考えていない。付属の辞書はそれなりに使えると思う。

ブログ編集関連

ブログ作成まわりに必要なアドオン。

format link

ウエブページのタイトルとURLを取得してテキストととしてコピーしてくれる。

google analytics オプトアウト アドオン

google analyticsで自分のブログを閲覧した時に自分の閲覧をカウントしないようにする。

削除したアドオン

firepop

より便利な辞書アドオンが現れたので。→mouse dictionary

google date keeper

google検索で日付制限を簡単にできるだったが、使えなくなった。

Focus On Left Tab After Closing

タブを閉じたときに新たに表示されるタブを直ぐ左に設定するアドオンだったが、上述のgesturefyのオプションの設定で出来たので削除。

やり方は「Firefox Quantum タブのフォーカスの設定|すー|note」というサイトに載っている。

無効化しているアドオン

ほとんど使わないので無効化。

tab session manager

一定の時間でタブを保存してくれる。ブラウザの作動が異常になった時に復旧できる。

Tile Tabs WE

複数のタブ(ページ)を同時に表示できるアドオンだが、メモリを食うのであまり使っていない。

search engines helper

使いたいサーチエンジンを検索窓に追加するためのアドオンだが、頻度は極めて少ない。やり方を忘れている。

おまけ

ブックマークを新規タブ(新しいタブ)で開く設定は個人的に必須の設定だが、これはアドオンではなく「about:config」で設定できる。ここでは書かない。

あとがき

firefoxのブラウザにおけるシェアが一割を切った(chrome一強)ためだろうが、あたらしいfirefoxのアドオンが一向に増えない。chrome拡張の移植も進んでいないように思う(個人的な印象だが)。アドオン界隈は尻つぼみだ。

ここまで書いておいて言うのも何だが、ブラウザのメインは普通にchromeを使ったほうがいいよ(apple使いはSafari)。

2月も半月が経ち...

えーっ、2月も半月を過ぎました。

メインブログの1月のpvは最高潮で、google様の覚えめでたくなってきたかなと思ったのだが、2月に入って元の水準に戻ってしまいました。おめでたいのは自分でしたね。調子に乗ってブログ記事自薦紹介までしてしまって恥ずかしいんですが。

1月の伸びは受験生だったのか。だとしたら、受験に使えないブログですいませんとしか言えない。

どういうわけで伸びたのかはわからずじまいだったが、ボーナスステージで読者を大量ゲットできなかった自分の実力を嘆くことにしよう。(読者になっていただいたお二人の方々、ありがとうございます。不束なぶろぐですがよろしくお願いします。)

とりあえずやることは変わらないので、出来るだけ早く、楽しみながら前に進みます。

たぶん、日中韓の儒教は違う

日中韓の人々はひと目では見分けがつかないほど容姿が似ているが、考え方はかなり違う。外交で「話せば分かる」というテレビコメンテーターや政治家がいるが、そんなわけがない。石平氏によれば、中国人どうしですら話してもわかり合えないんだから。

この記事では、儒教についての3国の違いを書いていく。

中国の場合

儒教の本場、中国。

儒教と言えば孔子様だが、孔子儒教的な素養を誰から教わったかと言えば、おそらく母親だ。母親は原儒と呼ばれる。原儒

孔子以前の儒というのは元々お葬式のやり方から興ったらしい。ただし、現代日本の葬式とは全く違い、魂を呼び寄せるなどの儀式(?)をしていたらしい、原儒とか当時儒家と呼ばれていた人たちはいわゆるシャーマンだった。

孔子はシャーマンだった母親から葬式のマナーを教わったか、そばにいて見ていたようだ。

このマナーを洗練して体系化したのが孔子ということだ。

儒教の死生観 参照)

儒教の本来の基本は「孝」

孔子の時代前後、「儒」の基本は、もともと「孝」にあった。なぜ「孝」であったかといえば、血族や家族が「家」にまつわる死者を慰撫する原儒の本来からして、生前に「孝」を積んでおくことが最も有効であると思われていたからだった。[中略]

完全な身体を父母から与えられたのだから、その完全なシステムを父母に返すこと、さらには祖先に返すこと、それが「孝」なのである。

出典:1205夜『儒教とは何か』加地伸行|松岡正剛の千夜千冊

儒教において「仁(おもいやり。いつくしみ)」は最高の徳目である。この「孝」を赤の他人にまで広げたのが「仁」または「仁愛」だ。

しかし、現代中国人は「仁」を重んじない。只々「孝」に尽くす。なぜ「孝」に尽くすのかといえば、中国社会が宗族社会だからだ。宗族を簡単に言ってしまえば一族だ。血縁関係のある村社会をイメージすれば分かりやすい。

ある者が宗族に尽くせば宗族は彼を難事から救ってくれる。裏切らない。しかし赤の他人は裏切るし、裏切っても全く心が傷まない。それが中国人。

結局のところ、中国における儒教とは葬式であり、「孝」であり、宗族だ。中国における儒教孔子以前の儒であると言いかえられる。

韓国の儒教

韓国の儒教朱子学だ。

李氏朝鮮の国教で、李氏朝鮮が500年も続いたのだから根付いてしまった。

朱子学は「性即理」とは、自分の思ったことがそのまま現実になること(韓国のデタラメ・トンデモ・嘘八百。由緒正しきその伝統。「誣告」「避諱」「性即理」の三連コンボ。|山岡鉄秀(AJCN代表) & 和田憲治(OTB代表)のTSJ1|OTB - YouTubeで言ってた)。

韓国人による韓国史がファンタジーなのも、根拠ない「SEX SLAVE」を信じているのも、韓国が日本より「上」だと思い込んでいるのも「性即理」のせい、なのかもしれない。

日本の儒教

多くの天皇の諱に「仁」があるように、日本も儒教を受容している。

ただし、日本は本場中国と海を隔てているため、中国人が大量に押し寄せるようなイベントはほどんど無かったため、ほとんどの場合儒教は知識としてのみ入ってきた。

そして、日本に使えるところだけ受容して他は捨てた。

書店で売られている「ビジネスに使える論語」みたいな本をよく見かけるが、儒教が日本に流入してから時間が経ち、長い年月をかけて残ったものは日本人にとって有用なものだけとなった。そして日本人が「儒教」と思っているものは「論語」などの日本人に有用な部分だけだ。

日本人が「論語」をありがたがっているのは、日本人のために選別された(厳選された)「論語(の一部)」をありがたがっているだけだ。

雑な文になってしまったが、要は儒教という言葉を聞いた時に、話者がどの意味で儒教という語を使ったのか考えなければいけない。まあ、儒教だけではないんだが。

メインブログ状況

去年の12月まで閲覧数が停滞していたが、今年に入って2,3割伸びた。

理由は確定できないが、おそらくグーグル内でメインブログの評価が上がったと想像する。「文明 文化」とか「新石器時代」とか「ヤンガードリアス」などの検索結果で上位に来るようになった。

こつこつと記事をアップしていたことが評価につながったのだろう。

ブックマークやスターが極小で読者数も伸びない。ネット検索ではてなブログ記事にあたったらスターでもつけて関心を買うことくらいはしようかな。

読まれているカテゴリー

相変わらず、人類の進化系記事が多く読まれているが、グーグル様のおかげでキーワードのカテゴリーが読まれるようになった。

「文明 文化」なんて検索結果のトップですよ! 嬉しいというより、学者や先生がたはちゃんとわかりやすいように両者の違いを説明してアップしてくれよ、と思う。

rekishinosekai.hatenablog.com

「歴史とは何か」についても同じことが言える。分かりやすいように簡潔に説明してもらいたい。

rekishinosekai.hatenablog.com

上の記事は、「歴史とは何か」についての簡潔な説明にはなっていないし、これで「歴史とは何か」について納得する人はいないだろう。私自身が納得していないし、「歴史とは何か」について理解していない。

歴史関連のこのようなキーワードは需要は比較的少ないだろうが、無いわけではない。学生以外でも社会人その他がふとしたきっかけや暇つぶしに検索することだってあるだろう。

歴史学者や先生がたがこのような需要に丁寧に答えていけば、歴史に興味を持ってくれる人が多くなると思うのだが。

私がやるには荷が重すぎるが、とりあえずキーワードを増やしておこうと思う。閲覧数のアップのためにも(むしろこっちがメインだが)。潜在的歴史ファンを激減を助長するかもしれないが。

読んでもらいたい記事

はてなのブロガーで記事紹介記事がよく見られるが、これをやってみよう。

rekishinosekai.hatenablog.com

中国人論・中国論のカテゴリーはタイムリーだと思ったのだが、空振りに終わっている。これらを含む中国関連の記事は専門家たちがしのぎを削っているから私の記事は検索の上位に食い込めないようだ。

次。

rekishinosekai.hatenablog.com

比較的読まれている記事。「四大文明」という言葉自体にはたいした意味はないよ、ということ。「四大文明」を「嘘だ!」と言い立てる右派の方々がたまにいるが、騒ぎ立てるというより「つかみ」としてこの件を利用しているようだ。私のこの記事も同じようなものだけれども。

最後に

メインブログでは通史を書き続けるということが決まっているので、閲覧数を稼ぐために手段を選ばないという選択はできないのだが、通史の節目にキーワード記事や中国人論のようなキーワード群を書くことで閲覧数を稼いでいこうかと思っている。やっぱり数字が上がっていったほうがモチベーションが上がるから。

また読みたい「歴史本」

「歴史本」でおすすめできる本がないか考えてみたが、自身を持っておすすめできるものはなかった。

以下に紹介するのは自分がもう一度読むべきだと思う本。

前近代の世界貿易

ヨーロッパ覇権以前〈上〉―もうひとつの世界システム

ヨーロッパ覇権以前〈上〉―もうひとつの世界システム

リオリエント 〔アジア時代のグローバル・エコノミー〕

リオリエント 〔アジア時代のグローバル・エコノミー〕

世界システム論といえばイマニュエル・ウォーラステインだが、彼の本はまだ読んでいない。全部は読めないので川北稔氏のあんちょこ本を読もうと思っている。

さて、上の二冊の本だが近代以前の世界貿易に関する本。二冊とも随分前に読んだ本なので中身を忘れてしまった。『ヨーロッパ覇権以前』を読んだ時はインドと東南アジアの歴史に興味が湧いてそれらの概説書を読んだものだ。

『リオリエント』は中国こそ世界貿易の心臓部だったと主張する。アヘン戦争は「銀の戦争」でもあったわけだが、前近代は中国は銀が集まる場所だった。それだけ中国は輸出すべき商品を持っていた。

世界史の誕生とイスラーム

世界史の誕生とイスラーム

最初の二冊に関連して宮崎正勝氏の本二冊。

世界貿易のネットワークは実はムスリムが作ったのではないかという話。世界史の誕生といえば岡田英弘世界史の誕生』でモンゴル人が世界史を作ったという主張だが、宮崎氏はその前にムスリムが作ったと主張している(?)。

たしか『イスラム・ネットワーク』に書いてあったことだが、モンゴル帝国に世界各地から銀が集まったのだが、その銀は大ハーンである元朝皇帝が他のハン国に配った。『リオリエント』によれば、明朝・清朝が集めた銀は貨幣になった(と思う、売る覚え)。

モンゴル帝国の頃は銀が血流のように回っていたのだが、その後、「心臓部」に溜まる一方だった。これを打開したのがアヘン戦争だった。

近代科学への長い助走

中世の覚醒―アリストテレス再発見から知の革命へ

中世の覚醒―アリストテレス再発見から知の革命へ

近代科学の源流 (中公文庫)

近代科学の源流 (中公文庫)

十二世紀ルネサンス (講談社学術文庫)

十二世紀ルネサンス (講談社学術文庫)

この手の話は古代ギリシア哲学やキリスト教イスラム教の歴史に通じていないと腑に落ちないだろう。私は腑に落ちなかった。

それでも『中世の覚醒』は面白かった。《第2章 「レディ・フィロソフィー」の殺人》は古代ギリシア哲学の学者ヒュパティア女史がキリスト教徒に虐殺された話を描いている。古代ギリシアの学統がヨーロッパ世界から消える象徴的な事件だ(実はビザンツでほそぼそと学統は続いていた)。

この事件を映画にしたのが↓。

アレクサンドリア [DVD]

アレクサンドリア [DVD]

いつか見よう。

さて、ヨーロッパに捨てられたギリシャ哲学はイスラム教徒が拾った。いわゆる中世の「イスラム科学」はヨーロッパの近代科学の先駆けとなる。

また中世・近世の学者たちはアラビア語の書物から古代ギリシャ哲学を訳して学んだ(ギリシア哲学の書物は西欧には無かった。ビザンツでは学統は続いていて、西欧人は呼び寄せたそうだ。お雇い外国人)。

マニアック

興亡の世界史 通商国家カルタゴ (講談社学術文庫)

興亡の世界史 通商国家カルタゴ (講談社学術文庫)

カルタゴの歴史と見せかけてフェニキア人の歴史。

唐帝国の歴史と見せかけてソグド人の歴史。

フェニキア人とソグド人は商人の民族。ユダヤ人と違うのはホームグラウンドがあったこと。ホームグラウンドを滅ぼされると彼らは滅びた(同化して消滅した。これが普通なのだ。ユダヤ人が異質なのだ)。

人類の進化

おそらく標準的な人類進化史。私は上巻しか読んでいないので、著者の一番言いたかった「ミスマッチ」の話は分からない。

人類進化の謎を解き明かす

人類進化の謎を解き明かす

ダンバー数」で有名。ホモ・サピエンスは「社会脳」の肥大化により複雑な物事を処理することが可能となり、他の人種を圧倒できた。

中身はTV番組らしいチャラさがあるが、関わっている学者たちは(おそらく)著名人が並んでいる。さすがNHK

人類進化の追求は、現在も議論が盛んで、数年前の本を読んで分かったフリはできない。

小説

三国志はこれが一番!

沖縄 悲遇の作戦―異端の参謀八原博通 (光人社NF文庫)

沖縄 悲遇の作戦―異端の参謀八原博通 (光人社NF文庫)

第二次大戦の歴史はちゃんと勉強していない。とりあえず小説だけ読んだ。臨場感はあったような気がする。

むかし、小説で歴史を勉強することができるといった人がいるが、絶対できない。小説・映画などはあくまでも補完的なもの、もしくは娯楽だ。

最後に

歴史ファンは中公や山川の概説書シリーズを通読しているのが普通なのだろう。私はしてないが。

概説書と称する本でも著者の研究がほぼ全部だったりするので(『興亡の世界史 シルクロード唐帝国』がその代表!)、概説書と言えない概説書が結構多い。それでも面白ければそれでいいのだが。

また概説書シリーズは結構古い。中公も山川も岩波その他も新シリーズを出してほしい。

このままでは改憲は国民によって阻止される

「何かを得れば何かを失う」。トレードオフ

安倍政権は改憲に向かって大きく舵を切っている。その現れが内閣人事。

自民党の主力を改憲にシフトしたので、今の内閣は超軽量級になっている。御用コメンテーター田崎氏が酷評するほどの布陣だ。軽減税率も「移民」政策も官僚任せで、今まで安倍政権に好意的だったコメンテーターですら批判のほうが多くなっている。

その結果、改憲を支持する言論人の中ですら今の安倍総理の判断を批判している。曰く、消費増税をしてデフレに逆戻りすれば改憲の中身を問わず総理が提出した改憲案に反対するだろう、と。

安倍総理が本当にやりたかったことは改憲なのか、この国の繁栄なのか?

どちらにしても現時点での安倍総理の判断ではその希望を成就できない。

私は現状で安倍総理以上の政治家がいないと思っているので、判断の即変更を期待せずにはいられない。君子豹変。

「適切な努力」とホモサピエンス

《現代人にインストールされた「適切な努力をすべし」という規範意識

興味深いブログ記事があった。

p-shirokuma.hatenadiary.com

現代人は受験や就活などで、「適切な努力をすること」が「サバイブしていくには必要なもの」だということを身をもって実感して、規範意識としてインストール、強化されていくとのこと。

「適切な努力をすること」ができるようになったのは進化のおかげ?

しかし、私が上の記事タイトルを見て、この記事には「適切な努力をすること」は人類の進化に関係があるということを書いてあるのではないか、と期待したのだが的はずれな期待だった。

私が思った人類の進化の上での「適切な努力をすること」は、メインブログの記事「先史:ホモ・サピエンスの「心の進化」/現代的行動 - 歴史の世界」で書いている。

現代人=ホモ・サピエンスは脳みそが大きいので、先人に教えられたことや過去の経験を覚えておくことができ、そしてそれらを材料にして未来を予測することができる、そしてその未来予測に沿って行動することができる。

言い換えれば、未来予測に沿った行動をすることはDNAに組み込まれたことではなく、脳容量が大きくなったことによって生まれた現象だ。最近の数万年間で起こった文化も脳容量の肥大化のおかげだ、たぶん。

余談

しかし現代人が「適切な努力」をどれほどしているのか?各自 自分の胸に手を当てて考えれば疑問・疑念が沸き起こってくるだろう(私は沸き起こってこない人になりたかった)。

現代人にも本能的な感情があって自分でそれを処理できない。これが「適切な努力」を邪魔するわけだが、感情をすべてコントロールできて「適切な努力」を完遂できたとして、はたしてそれが幸せかどうかが気になるところ。「適切な努力」をデキる人はそのへんも判断して行動できるのだろう。

「適切な努力」をしても適切だと思っていたことがそうではなかったということも多々あるし(インプット不足)、世の中のほうが適切に動いてくれないことだってある(まあ「自分ではなく世の中が悪い」論はほぼ100%妄想なのだが)。

とりあえず「努力」という言葉がアレルゲンな私のような人は、「適切な努力」を「幸せになるための選択」と言い換えたらどうだろう。

幸せになるために朝早く起きて、幸せになるために残業して、幸せになるために税金を払うのだ。「幸せになるための選択」。