改憲より軍事費増大が先
安倍政権は憲法改正にほとんどのエネルギーを注いでいるそうだ。
御用コメンテーターとして知られる田崎史郎氏は今回の内閣改造について「一番出来が悪い内閣」としている。人材を改憲の方へシフトしていると言われている。
さて、改憲の中身は?
改憲。9条の改憲、改憲というより「加憲」。第3項に自衛隊の存在を明記するというもの。
意味が分かりますか?
自衛隊は現に存在していますが?
長谷川幸洋氏の説明によれば、安倍首相の意図は「自衛隊が違憲かもしれないという議論の余地をなくすべきだ。自衛隊の明文化は国民的な議論に値する」ということ。(安倍首相の「憲法改正」戦略は、実に巧妙である(長谷川 幸洋) | 現代ビジネス | 講談社(1/3) )
倉山満氏のせつめいによれば、「自衛官に名誉を与える」だそうだ。(特別番組「憲法討論~安倍自民党改憲論を問う」市川文一元陸上自衛隊武器学校長 倉山満【チャンネルくらら・10月27日配信】 - YouTube )
本当に意味があるのか?
「違憲かもしれないという議論」など数十年無視してきたのだからそうすればいい話で、名誉なんて加憲しなくても今でも存在している。
加憲の意味が分からない。
上述の倉山氏の動画で言われていることは、自衛官は転勤の引っ越し代も支給されないらしい。
自衛官に名誉を与えるつもりなら、加憲の前に自衛官の金銭面の待遇を改善しろよと言いたい。
また、切迫している東シナ海の安全保障上の問題があるにもかかわらず、軍事費の増大は微々たるものだ。加憲の前に軍拡しろよと言いたい。
安倍総理は会見すればすべてがうまくいくとでも思っているのか?しかもあんな意味のない加憲で?
憲法なんて憲法解釈で変わっちゃうんだよ。キリスト教だって、なんだって解釈で変更しているじゃないか。
憲法のことは、もっと根本的にその重要性を国民にアピールして議論の土台を作るべきじゃないのか?なんでいままでそのようなことをしてこなかったの?
改憲より軍事費増大が先
軍事費増大。つまり軍拡。
その財源はデフレ脱却をして税収を増大させる。デフレ脱却は消費増税をやめることから始めよう。