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安倍内閣が倒れれば不景気になるけどいいの?

風が吹けば桶屋が儲かるではないけれど、安倍内閣が倒れれば不景気になる。

4月の世論調査の支持率は産経で38%、朝日が31%。20%台が赤信号だから、かなりヤバい状況だ。

外交の成果

日米会談は日本側の優位に終わった。中でも米朝会談に拉致問題を食い込ませたのは快挙だ。金正恩が日本政府を相手にしない現状ではアメリカに頼るしかないんだ。それを「拉致問題をアメリカに丸投げするな」とか言ってる奴らは安倍倒閣しか考えていない人たちだ。彼らこそ拉致問題など頭の片隅にもないだろう。

もうひとつ日米会談の議題の経済問題に関しては決着はついていないが、日本政府としてはアメリカにTPP参加を根強く説得することにしているようだ。TPPは経済だけでなく、対中国に対する安全保障上でもアメリカにとって利益のある話だ。もちろんTPP参加国はアメリカの参加を歓迎する。

やんちゃなトランプを安倍首相がたらし込めたことは前代未聞の成果というべきだろう。

安倍首相由来ではないスキャンダルで支持率暴落

それなのに、マスコミはスキャンダルで批判するばかりだ。スキャンダルは安倍首相由来ではない。

  • 森友は財務省案件。財務省の不祥事で文書が表に出てきたが、かえってそれらが安倍首相が関係ないことが明らかにした。官僚たちも関わっていないと証言している。
  • 加計学園は国家戦略特区。正規のルートで開校した。愛媛県知事がマスコミに「生徒に余計な不安を与えるのは辞めてくれ」と会見を開く始末。
  • 日報の問題。安倍首相と関係ない。
  • 財務省トップのセクハラ。安倍首相と関係ない。

これで内閣支持率が下がっているのだ。バカじゃないの?

現状の景気

アベノミクス(金融緩和・経済拡張政策)で消費が伸びていないので我ら庶民が景気が良くなったと思わないのはごもっともだが、株価、新卒就職現場の活況、失業率の歴史的低下など、「失われた20年」から抜け出せそうな景気状況になっていることも確か。

マクロ経済学によると、消費の数字は遅行指数と言って、金融緩和・経済拡張政策をした時に株価や失業率の改善よりも後に反応する、という。アベノミクスは消費の数字が反応する、つまり庶民が景気が良いと思えるようになる段階の手前で止まっている。

これは金融緩和は進んでいるが、財政出動をほとんどやっていない現状を見れば当然だ。しかし、これに対する批判をするのはリフレ派だけで、野党でこれを正しく批判している人を私は知らない。与野党アベノミクスを正しく理解している人は片手で数えられるくらいだと言うから当然だろう。

経済オンチしかいないポスト安倍

自民党総裁選で安倍「総裁」が3選を狙っているが、内閣支持率の低下により、別の候補が注目をあびるようになった。名前が出るのは、石破、小泉、岸田、野田聖子河野太郎。すべて財政緊縮派。つまり彼らが総裁≒首相になったら不景気になる。

財政オンチの彼らが首相になったら一年かそこらで首相が交代する時代に戻ってしまうだろう。そうなったら外交の場で日本は影響力を無くすだろう。

国民が首相交代を繰り返す自民党に見切りをつけるようになると、今度は野党にお鉢が回ってくる。しかし野党の幹部にマクロ経済が分かっている人は一人もいない。野党は消費増税凍結すると選挙で言ってたが凍結法案を出したのだろうか?

結論:安倍内閣が倒れれば不景気になる

私はアベノミクスに不満を持っているひとりだ。庶民の一人として「景気が良い」を実感できていないことにとても不満だ。消費増税と物価が微妙に上がっている現状で可処分所得が減っている。ふざけるなと思っている。

それでも安倍首相しか頼れないのは、ポスト安倍ポンコツしかいからだ。河野太郎や岸田元外相が首相になって外交で成果を上げても経済でダメダメだったら、一年かそこらで引きずり降ろされる。

考えたくないが万が一、民主党の残党が政権を持ったらどうなるか、民主党政権を思い出そう。繰り返したいのか。